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「性別はダイバシティの一つ、それぞれの良いところを活かして活躍して欲しい」

こんにちは!Lean In Wasedaメンバーの、中野優太郎です。

第一回目は、ご自身の経験を活かし、常に自分のやりたいことに挑戦されている、ワーキングマザーの杉山千夏さんにインタビューを行いました!

【杉山千夏さんプロフィール】

慶應義塾大学経済学部卒業後、新卒でアクセンチュアにコンサルタントとして入社。7年間勤めた後、リクルートへ転職。2014年からカカクコムへ。現在はカカクコムのグループ事業戦略本部経営企画部のマネージャーを務める。2歳の娘の母。

(杉山千夏さん)

早速ですが、現在の職場環境を教えていただけますか?

現在はカカクコムグループ全体の事業を見るような部署にいて、経営戦略策定や、新規事業企画、アライアンスの運用業務などをしています。社内は女性も多く、活気のある職場です。女性活躍推進のための活動はないですが、男女共に働きやすい職場だと思います。

どのような経緯で、現在勤められているカカクコムに入社されたのでしょうか?

新卒でアクセンチュアにコンサルタントとして入社しました。いくつかのプロジェクトを経験する過程で、コンサルタントとして支える側から、事業の中に入って仕事をしたいという思いが強まりました。あるプロジェクトで1年間サンディエゴに駐在した経験がその気持ちをより強くしたと思います。それからしばらくして、海外で事業を展開しようとしていたリクルートにご縁があって転職をしました。リクルートでは海外マーケットのリサーチや事業検討を行ったり、国内でジョイントベンチャーの立ち上げを行ったりしましたが、もっと事業の現場に近いところで仕事をしたい、と考えていた時にカカクコムの食べログの方と話す機会がありました。食べることも好きですし、やりたいことが出来そうな環境があったので入社を決めました。(4月からは食べログ本部を離れ、グループ事業戦略本部 経営企画部)

常に新しい環境でお仕事をされているかと思うのですが、学生時代はどのように過ごされたのでしょうか?

1-2年次はテニスサークルに所属していました。旅行をしたりアルバイトをしたり、同期や先輩と楽しく過ごしていました。3年次からは金融経済学のゼミで代表を務め、充実した学生生活を過ごしていたと思います。

学生の頃、社会人と話す場面で、女性が故にフリやハンデに感じたことはありましたか?

自分が就職活動時に受けた業界、特にコンサルや広告業界は男性が多いことは知っていましたが、女性だから不利やハンデと感じたことはなかったです。

(左奥から、Lean In Waseda 二宮、中野、倉林、右にカカクコム杉山千夏さん)

学生時代の頃は不利な状況を感じなかったとのことですが、社会人になり、職場で女性が故に不利やハンデを感じることはありましたか?

最初の職場は男性比率が高かったので例えば、チームメンバーが10人で、女性は自分1人のプロジェクトもありました。ただ、先ほども述べたように女性だから昇進が難しいと感じたことや、処遇が不利と感じることはありませんでした。むしろ、女性だからできることもありましたし、チャンスがあれば積極的に取り組みました。私自身女性であることは、ダイバーシティの一つであり、あまり特別なことだと思いません。むしろ、男女という点にとらわれすぎないようにしています。ですが、女性が故に差別された、という事例も知っていますし、そういうことはあってはならないと思います。理想としては誰もが働きやすく、高いパフォーマンスを出すことができる職場を目指すべきだと思います。 

最初の職場は男性が多い環境だったそうですが、発言しづらかったり、共感されづらかったり、相談しづらいと感じた時はありましたか?

仕事に関するミーティングなどでは、発言しづらいといったことはなかったですが、女性特有の病気や体調不良の時などは、男性でもご結婚されていたり、お子さんがいらっしゃる方のほうが相談しやすかったです。女性比率は少なかったものの、アクセンチュアの場合は定期的にそういったことを共有できる女性社員の集まりがあったり、管理職の方に、プロジェクトに関する要望を伝える機会が用意されていたので、不満はそこまでありませんでした。

女性の同僚や部下も同じような悩みを抱えていたのでしょうか?

とても忙しいプロジェクトに参画している同僚から、体調不良だけど言い出しづらいなどと相談をされることはありました。他には、チームでごはんを食べに行く時、男性が多いと男性好みのがっつりした食事に偏る、みんな早く食べ終わってしまうのでもっと健康的な食事をゆっくり食べたいという話もありました。小さなことですが、こういったことが蓄積すると不満につながっていくと思います。

2歳の娘さんがいらっしゃるということで、育児についていくつかお聞きしたいです。

産休・育休を取られていた期間を教えてください。

私の場合は、8月中旬からお休みを頂いて、4月末に職場に復帰したので計8カ月職場を離れていました。

産休・育休から復帰される際に不安はありましたか?

復帰をする直前は、漠然とした不安はありました。復帰時は子供が生後6ヶ月になる前だったのですが、ネットの記事や友人から保育園からの呼び出しが仕事中に頻繁に入るなど聞いていたので心配でした。でも実際は心配していたほど呼び出しも多くなかったのと、そういった場面では夫と分担できたのでそこまで困ることはありませんでした。また、仕事復帰にあたってですが、取得した育休期間が割と短かったこともあり、仕事の勘もあまり鈍っていませんでした。最初の不安に比べて復帰はスムーズにできたと思います。

今では家族で過ごす時間が、以前より増えたと思いますが、心の変化は何かありましたか?

自分の時間が欲しいです(笑) その一方で、家族で過ごせる時間は今しかないと思っているので楽しみたいです!

今後の目標や、将来の夢はありますか?

3年後、5年後に具体的にこれがしたい!というものはないですが、最終的には社会にとって役立てることをしたいと思っています。自身の知見を広げたり経験値を上げるという意味で、まだ経験したことない領域や今までやったことのない業務には積極的にチャレンジしたいと思っています。

最後に学生に向けて、一言お願いいたします。

Lean In の本にも書いてありましたが、将来起こるかわからない漠然とした不安のために自分がチャレンジしたいことに制限をかけないほうがいいと思います。例えば、将来パートナーとなる人が転勤になったらどうしよう、子供が保育園に入れなかったらどうしようなど、今から考えても結局その時になってみないと判断できないことがたくさんあります。巷には色々な情報があふれていますが、ネガティブな情報を鵜呑みにして不安にならず、学生のうちしかできない勉強やバイト、遊びに精一杯取り組んで楽しむことをお勧めします!

Lean In Waseda(中野): 本日はお忙しい中お時間ありがとうございました!

杉山さん: こちらこそありがとうございました。

杉山さんのお話の中で出ていた、性別はダイバシティの一つ!という力強いメッセージが個人的には印象に残っています。自分自身を振り返ってみても男子は、女子は、というバイアスで相手の言動を捉えがちになってしまう場面は日常でもあります。そういった無意識のバイアスが自分にあることを認め、一人一人の違いをよりポジティブに捉えて行けたら、周囲とよりよい関係を築いていけるのではと思いました。

次回は、早稲田大学国際教養学部でジェンダー学を教えられている、ドボルザーク・グレゴリー教授にお話をお伺いします!

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