早稲田生100人に聞いてみた:「女子力」って?(後編)
普段何気なく使っている言葉が、実はジェンダーバイアス(ジェンダーに対する偏見)がかかっているかもしれないことについて皆さん考えたことはありますか?
「女子力」という言葉は日常会話でも、メディアでもよく見ることがあるかと思います。とても身近な言葉に感じますが、実際どういうイメージを持たれるのか、またどのような無意識やバイアスの中で使われているのか、Lean In Waseda はジェンダー多様性を支持する団体として身近な早稲田生たちへ「女子力」に関するアンケートを行ってみました。
今回はアンケートの結果を2つの記事に分け、前編では「女子力」のイメージに関して、そして後編は恋愛においての「女子力」& まとめをシェアして行きたいと思います!
3. 恋愛においての「女子力」
前回取り上げた「女子力に関するイメージ」だけでなく、「恋愛」と女子力が私たちの周りでどう関係してくるのかも気になるところですよね...?
今回のアンケートでは、面白いことに恋愛においての女子力は、「絶対必要」でも「絶対に必要ない」訳でもなく、ニュートラルな意見をもつ人の方が多かったようです。
もっと深掘った理由を聞いてみたところ、様々な意見が挙がりました!!
「特に日本の文化はまだ女子とはこうだ、という考え方がまだある。
女子力がないことで女子、将来を築く人としては評価が下がる考えが定着している」
「世間が言う女性らしい女性を、すべての男性が好むわけではないから」
「モテる・モテないには関係するかもしれないが、実際に恋愛となったら必要ないように思う」
「女子力は作られた言葉で恋愛は
「女性らしい」人と「男性らしい」人じゃなくて、好きからくるものだから」
「女子力が高い、という理由だけで誰かに好かれる・誰かを好きになるのは恋愛ではないと思います。性格なども考えないといけないです」
女子力=モテるというイメージがあるにも関わらず、恋愛においては、特に気にしているものではないと思うと興味深いですね。女子力というものは日本人が一般的に考える「女性らしさ」にまつわる表面的なものであって、恋愛の本質には関係ないのかもしれません。
4. 最後に...
「女子力」という身近なテーマについて調査をしてきました。いわゆる私たちがよくイメージするような、外見的に可愛らしく、料理上手な女性が「女子力」に当てはまる一方で、しかしサバサバしていたり、カッコイイ方がむしろイイなんていう意見もありましたね。恋愛に関しても、女子力は必ずしも個人の人間性と関係するものではないので、そこまで重要ではないと言う意見が目立ちました。
さらにはこんな意見も...
「恋愛は’性別’という概念に基づくことじゃない」
「ありのままの自分を愛してもらう」
「女はこうであるべき」みたいなステレオタイプ的価値観が嫌い」
「女子力」とはある種の「タイプ」を表すものであって、女性の魅力そのものとは関係してくる訳ではないのかもしれません。さらには恋愛・人間関係においての「男らしさ」「女らしさ」という性別の概念や多様性をもう一度考え直してみるのも面白いかもしれませんね。
今回は「女子力」というジェンダーに関わる身近なコンセプトを早稲田生100人の声を元に分析していきました!皆さまお楽しみ頂けたでしょうか?
今後 LeanIn Waseda で記事として取り上げて欲しいテーマやコンセプトがありましたら是非コメント欄や Facebook Page、またはメンバーにお伝え頂けると嬉しいです。
何でもwelcomeなので皆さんの意見をお待ちしています!